低廉

24時間あいてるスーパーにお酒を買いにいく。
2缶と炭酸水ひとつ。お肉のパックなどをつめる用の無料の袋に無理やり押し込むとどうやっても缶の頭がすこしだけ飛び出てしまう。
仕方がないので両腕で抱えて家まで帰る。
仔犬を大事に大事に抱えるように、安酒を大事に大事に抱えて歩いた。
これがほんものの仔犬だと、帰ってすぐに頭を抱えることになる。その愛らしさに。
一方、安酒は安心だ。頭を抱えるのは次の朝でいい。

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まったく曲を作らない日々が続いていたが、つぎのCDの構想がとつぜんわいてきた。
2016年にファーストアルバムを作って、いいものが作れて、そこから生活が完全に破綻した。
生活を取り戻し、よき作品をつくりたい。自分がどこにいるかなど、たいした問題ではないはずなのだ。

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朝、大阪で大きな地震があったそうだ。
友人たちがそれぞれ、自身の安否、今後の不安、冗談などをツイッタに記していた。
すきな場所たちの安否も確認できた。ありがとう、インタネット。
今日はほかのことをしながらずっとそのことを考えていた。
友人たちのユーモアセンスにはいつも驚かされる。

直接影響のない遠方の地に住みながら有益な情報をひたすら提供する人もいて、感心する。
自分は行動力も気力もないので、こういうとき、ただただ、驚くだけ。

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この夏、すきなバンドのツアーの共演にお誘いをいただいた。なぜか場所は関西だ。
うれしくて踊ってしまった。

ライブ活動をやめようかななどとうだうだ考えていたときにそのバンドからCDが送られてきて、3曲目の歌詞にあてられて長い抑鬱から起き上がることができた。それはもう、目のさめるような体験だった。単純な一節に、自分を重ねるでもなく、おおきな物語を見るでもなく、ただただ許されたきがした。

夏のお誘いが、とにかくうれしかった。

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