車輪

4/26

20時頃にバスセンターに。地下街のコンビニで水と瓶の梅酒を購入し、バスへ。
4列シート、左隣は若い女性、右隣は蝉の鳴き声みたいなホワイトノイズの音漏れを12時間流し続ける男性。
ほとんど眠れず、梅酒で時間をごまかしながら横浜駅へ。

4/27

横浜→渋谷、乗り換えアプリの混雑状況を見てJRではなく東急を選択。
アプリの情報はガセネタで、全身に殺人的な圧を受けながらなんとか渋谷へ。
渋谷のカプセルホテルをとり、すこし眠る。

この日は新代田Crossingで槇平れん、butajiさんとスリーマン。
二階堂うみさんの初企画だ。

新代田駅周りはゆったりとした時間が流れており、都会に来ているということを忘れてしまう。
リハーサルぎりぎりの時間にCrossingに。空間全体が暖かい色合いでデザインされており、居心地がよい。
泡が綺麗にそそがれたハートランドや自家製の燻製うずら&チーズも美味しい。
音響さんも店長さんも、気持ちのいい人だ。きっとここは普段からいろんな人が集まるんだろうな。

買い太郎 → 槇平れん → butaji

の順番でイベントは進行した。
うみさんが「好きなアーティストたちを、同じ日同じ場所で長い時間見たい」という非常にシンプルな動機のもと構築されたこのイベント、オープンから終わりまで緩やかな愛情が会場内を散歩しているような空気が流れていた。

1.まくらもと 2.猫の手も借りたい 3.P.S.思念体 4.夏を棒読み 5.4時とソーダ水 6.泣けるコード 7.詩 8.草の寝床 9.犬も歩けばボーアモデル 10.閉店休業 11.空室 12.図鑑を抱いて 13.いきもの

を演奏した。

れん君は僕の曲をカバーしてくれた

なんて、いい曲なんだ!と思った。

彼は45分間の持ち時間をほとんど喋らず、曲を演奏することに徹した。簡単には振り向いてくれない東京という土地への彼なりのラブアプローチだろう。よい演奏だった。

butajiさんはたしかにそこにいるのにいない、幽霊のような身軽さをもった人だった。なるほど、天才だ。
購入したばかりのギターのチューニングが狂いまくるというハプニングもあったが、あれも彼の奇術のひとつなのかもしれない。
終幕は、狐につままれたような、天気雨にさらされたような、掴みどころのない心地よさが漂っていた。

この日はツイッタで相互フォローの関係にあるが一度も交流をしたことない方がきてくれた。
2007年くらいのインターネットがそこにあった。心のキリ番BBSへ書き込まなくては。

終演後、福山から上京してこちらに住んでる方が声をかけてくれた。
地元から離れた地で同郷である僕やれん君を観ることができて嬉しかったらしい。白ワインを驕ってもらった。

これまで積み重なってきた沢山の偶然と、積み重ねてきた沢山の行動の産物が、たった1日を切り取ってもそこらじゅうに溢れている。
と、スピなことを思いながら酒を煽った。この日の酒は格段に美味しかった。

近くの居酒屋で軽く打ち上げをし、うみさん、カメラマンの佐藤さんと下北沢まで散歩。佐藤さんの行きつけのBarへ。
足元がふらついてきたところで僕だけ退散し、下北沢駅近くの日高屋へ。
れん君と、れん君に宿を貸すために終電を逃した(?)心優しき前海君と合流し、120円くらいのメンマを食べながらバンドの話をした。

始発で渋谷のカプセルホテルに戻った。

4/28

昼過ぎに植山蛇口の新居へ。キリンを飼えるほど天井が高かった。
ウーバーイーツでマクドナルドを注文したり、昼間から酒を飲んだりした。ウーバーイーツ、広島では2190年頃に利用可能になりそう。
昼寝をしたり、散歩をしたり、酒を飲んだりしながら、結局泊めてもらった。
朝はトーストとヨーグルトと珈琲が出てきた。”蛇口の家のホスピタリティ”という概念の形が棒状だとしたら、キリンの首の長さを優に超えるだろう。最高の休日をすごした。

4/29

この日は浅草Buttobiでミカカさんと共同企画[酒の手も借りたい]
DARKER THAN BLACKの聖地巡礼でもしようかなと思っていただけど、浅草についた瞬間人の多さにやられて諦める。
昼過ぎにミカカさんと合流、二人ともすでに疲れ果てており、一秒でもはやく酒の手を借りたくなっている。

浅草Buttobiはゲストハウス併設のイベントスペース。外国人利用客がお店の前を通るたびに店長が「HEY」と挨拶をする。
土足で上がれる家みたいな空間。

sake

ぶっちぎりの泥酔者に貼られる泥酔シール、この日は出演者にもお客さんにも候補者が沢山いて誰が獲得するのが全く予想できなかった。
キンキンに凍ったでかいグラスに注がれた生ビールを飲みながら「いやだ…僕は絶対に正気を保ったまま帰るんだ…」と誓った。

花時計ハッピー太郎こと元あなぐまハニーズのゆうすけさんからスタート。
ゆうすけさんとの付き合いは長い。弾き語りをはじめるずっと前、バンプオブチキンやBLINK 182のコピーをやってた最初に組んだバンドのときからの付き合いだ。
当時の曲は演奏してなかったが、ゆうすけさんの声を聞いていると昔の事が頭の中にぽつぽつと顔を出す。
形はかわっても、また音楽の場で会えることが嬉しい。

二番目は恩地君。この日はキーボードのヒロポンとのデュオ。
「”あさ”と”くさ”でButtobi」というサイケなMCからスタート。
以前広島で恩地君のライブを観たときは泥酔してて地獄みたいによくなかったのだが、この日はすばらしかった。
演奏後、地獄のように泥酔してくれて、安心した。酒もこいつには手を貸したくないだろう。
泥酔シールは間違いなく恩地君が獲得するだろう…と思ったが…まだこの日は爆弾役者が二人控えていた…

3番目に僕が演奏。この日は、誰にも気を使わず、楽しく、集中して演奏ができた。
1.まくらもと 2.猫の手も借りたい 3.おお!バンドマンだ!殺せ! 4.図鑑を抱いて 5.P.S.思念体 6.詩 7.夏を棒読み 8.いきものを演奏した。

ここで、小棚木もみじが登場。泥みたいな演奏の中に、風に飛ばされる砂金みたいな涼しい瞬間がある。
やはり、すばらしいライブをやってくれる人だ。この日は先日売り切れたというアルバムに収録されている『景色になって』が恐ろしくよかった。
終演後、もみじちゃんの財布の中から1000円が消え、テキーラが運ばれてきた。なるほど、ここは賽の河原か、よしいいだろう、後悔を沢山積み上げよう…という気分にみんななってしまう。

最後にミカカさん。声がでかすぎてみんなびびったり、笑ったりしている。
ゆるい空気の中、だらだらと演奏を、この人は広島でも浅草でも自分のペースというものをもっているな。
最後に名曲『音楽』。「音楽がないと死んでしまいそうだよ」と彼が叫ぶと、身体が震えてしまう。
油断させておいて、これはずるい。泣いてしまいそうだった。
アンコールでこれまた名曲『やじるしたちよ』。この人は音楽に対してどこまでも素直な人だな。

終演後、恩地君は失踪し、もみじちゃんとミカカさんは10年来の友人かと思うくらい仲良くなり(しかし、おそらく二人ともすべての記憶を失っている)、ハッピー太郎さんはまたテキーラを注文した。
結局、泥酔シールは酔いすぎて歩けなくなったミカカさんに贈呈された。納得!

地獄が終わり、Buttobiをあとにして、歩けないミカカさんをネットカフェに放り込む。なぜか「ほんとに優しいな!」と1000回言われる。
遠くから見に来てくれたお客さんたちとそばを食べ、カラオケ屋に入り、朝を待つ。
始発の新幹線で広島に戻った。

広島駅からバスで家に。たった3、4日離れただけなのに見慣れた八丁堀や十日市の交差点がまるでちがった景色に見える。
このインスタントなよそ者の心地が、最近は結構気に入っている。

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5月はバンドで福岡へ、弾き語りで大阪と山口へいきます。

5/12 福岡Queblick(Bermuda△企画/SUEZEN)
5/19 塚本エレバティ(ダイバーキリン企画)
5/20 淡路アトリ
5/26 周南rising hall

ドッグフード買い太郎のライブスケジュール

ご予約はotayori@dogfoodou.comまでメールしていただくか、Twitter(@owata0)にメッセージをください(フォロー無しでも送れます)

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