香気

涼しい人、涼しい景色、涼しい文章、涼しい音楽、涼しいやり取りに出会う。 その瞬間に、生きるうえでの最上の喜びを感じる。   自分は社会性が乏しく、純粋でなく、機知も枯れて果てている、なんの価値もない、そう思うこともある。 そんなときに思うのは人のことだ。会えてよかった人が数人いる。 そのひとたちのために生きた […]

尺牘

京都へ行った。大阪へ行った。また大阪へ行った。東京へ行った。名古屋へ行った。初めて三重に行った。 最高でも最低でも印象に残らない日など一つもない。   頭にこびりつくような日は稀、それは三重の1日。 四日市ドレミファといろは。名古屋から近鉄で1本。 隣駅の川原町駅で降りる。蝉の声がきこえる。住宅街を抜ける。 […]

上映

毎週、どこか遠くへ演奏をしにでかけている。出会いを求めて、評価を求めて、そこに行っているわけではない。何十時間かかけて出向いて、30分そこら演奏して帰る。その30分をよいものにしたい。   心が震えた音楽。わたなべよしくに、鈴木実貴子ズ、カネコアヤノ、島崎智子 純粋性の高い音楽。そんなものが同じ時間を生きてて […]

啓蒙

近所のセブンイレブンからふわろとくりぃむわらびティラミス味が姿を消しました。夏が去ってしまっただけで哀しいのになんてことだ。ペンやマウスを手にとり悶々と暮らす同志たちよ、今すぐ剣を手にとりましょう。そして素振りをして、家から出ずに今日も健やかに寝ましょう。   周りにあまりにも風邪っぴきが多くて、小数派である […]

諸島

時間の感覚は川みたいに連続的ではありますが、過去のことを思い出すときは離散的で、川辺の小石を拾うようです。都合のいい解釈も簡単にできるし、事実以上の悲観も簡単にできます。川の流れに研磨されて丸く綺麗な石がたくさんできるのはずっとあとの場合が多いです。とにかく今は、石を拾わず、拾ったとしても躊躇なく水切りするような気楽さ […]

有年

ここのところ、県の外へ出て行くことが増えた。1ヶ月に数回。 そのたびに、よい時間をすごしている。毎度電車に乗って横川駅の改札口から広島へ、自分が住んでいる町へ戻る。 安堵感ではなく、重たい憂鬱が迎え入れてくれる。   広島にいるときは、生活が時間とお金の支配下にある、きっとそれが理由だろう。 どうにか、それを […]

糸瓜

頂き物のスイカを1/32カットだけ食べた。一気に夏に関する事柄がフラッシュバックした。夕方に見た雷よりも早いスピードだった。     夏が近づいてきて、「涼しさ」という感覚について考える。   「涼しさ」から連想するもの、炭酸飲料、氷菓子。 どちらも、透き通った印象を持っているが、実際に口 […]

電報

SNSでフォローしている知らない人の深夜配信便を聞きながら、6~7年前、人の放送を見る/聞くというのを日課にしていたことを思い出しました。 安吾さんとの子さんのを欠かさずみてた。そういえばフジファブリックの志村さんが亡くなったニュースは安吾さんの配信の中で知ったなぁなんて思い出してると、今聞いてる放送のピアノカバーBG […]

公園にて

生活のくふうという工夫に工夫を重ねた工夫の塔みたいなイベントに出演した。 お店の外で演者の演奏を見ていて、夏の気配を感じて、寂しくなる。本当に好きなものや人に会えるときというのはとんでもなく寂しいものである。 ミカカさんの「音楽」という曲がすごくよかった。(いつもミカちゃん、サルゴルファープロなどの呼び名で呼んでいるの […]